カテゴリー別アーカイブ: 東北大学のアカデミックハラスメント

東北大学 体に触ったり不適切な発言 セクハラ内容、東北大公表

2013年4月16日 読売新聞

東北大の40歳代の男性教授が部下の女性教員にセクハラ行為を繰り返していた問題で、同大は15日、改めて記者会見を開き、行為の内容について発表した。

発表によると、男性教授は、2010年11月から1年以上にわたって女性教員の体を触ったり、飲食にしつこく誘ったりしたほか、不適切な内容の発言を行ったり、メールを送信したりした。さらに、長時間の打ち合わせを頻繁に行い、私的な話題を持ち出した。

同大は3月28日、教授を停職6か月の懲戒処分にしたと発表したが、その際、「被害者の特定につながる」として、教授の氏名、所属学部、行為の内容について公表しなかった。15日の会見でも、同大は、教授の氏名や所属学部などについては非公表とした。

兵頭英治副学長は「最初の発表段階では、被害者の意思が確認できなかったため、公表しなかった。後日、被害者の同意が得られたので、説明責任を果たすために公表した」と説明した。

東北大学 懲戒処分:部下にセクハラ、教授を停職6カ月

2013年03月29日 毎日新聞

東北大は28日、部下の女性にセクハラ(性的嫌がらせ)行為をしたなどとして、40歳代の男性教授を停職6カ月の懲戒処分にした、と発表した。

同大によると、教授は10年11月から1年以上、セクハラ行為を続けたという。女性が昨年3月、大学の「ハラスメント全学防止対策委員会」に申し立てて発覚。会見した同大の岩瀬公一理事は、セクハラの具体的な内容や所属などについて「教授と女性の特定につながる」として、説明しなかった。

東北大学 提訴:自殺の助手遺族、1億円損賠求め 東北大相手取り /宮城

2012年12月12日 毎日新聞

東北大病院に勤務する同大学薬学部助手だった阿部幸平さん(当時24歳)が自殺したのは、過労や指導教授のアカデミックハラスメントなどによるうつ病が原因として、両親は11日、同大学に約1億円の損害賠償を求めて、仙台地裁に提訴した。

訴状などによると、阿部さんは07年4月、薬学研究科博士課程に進学したが、指導教授らに勧誘され退学して6月に助手になった。抗がん剤の測定方法研究 などを担当したが、10月の時間外労働は100時間を超え、指導教授から女子学生の前で「仕事が遅い。なっていない」と叱責されるなどしてうつ病を発症。 12月9日、遺書を残して投身自殺した。

宮城労働局は今年3月、過労自殺として労災認定している。

父親の幸秀さん(57)は「今後、息子と同じようなことが起こらないように、大学・病院に職員の健康を考えてほしい」と話した。一方、同大学は「訴状が届いていないためコメントは差し控える」としている。

東北大学 「母乳くれ」とセクハラ 東北大、教授を停職

2002年8月30日 共同通信

東北大学は30日、指導している大学院生らにセクハラ(性的嫌がらせ)や平手打ちを加えるなど行き過ぎた指導行為があったとして、理科系研究施設の50歳代の男性教授を停職12カ月の懲戒処分にしたと発表した。

東北大によると、男性教授は1998年ごろから、母乳に関する研究発表会の席で女性発表者に向かって「母乳が出るならくれないか」と発言し、女子学生のつめにマニキュアを塗るなど不適切な言動があった。

大学院生らをしかる際にも、8時間にわたって立たせたり、平手打ちを複数回加えるなどの行き過ぎた指導行為があったという。

東北大は「因果関係は明確でない」と前置きした上で、98年から同教授の指導を受けていた6人の大学院生が退学や休学していると説明。阿部博之学長は「教育者としてあるまじき行為。国民の信頼を裏切って申し訳ない」と謝罪した。

東北大学 東北大教授を諭旨解雇 女子学生2人に性的言動

2006年6月26日 共同通信

東北大は26日、女子学生2人にセクハラ(性的嫌がらせ)行為をしたとして、50代の男性教授を諭旨解雇の懲戒処分にしたと発表した。

東北大は、被害者の特定につながりプライバシーを侵害するとして、教授の氏名や所属、セクハラ行為の詳しい内容を明らかにしていない。

東北大によると、教授は昨年5月から9月にかけ、指導中の2人の女子学生に対し、出張先の宿泊施設などで、地位を利用して人権を侵害するような性的な言動をした。

教授は、行為自体は認めているが「当時、女子学生と信頼関係があり、セクハラではない」と主張しているという。

東北大学 東北大大学院国際文化研究科 助教授のセクハラ認定

2005年2月26日 河北新報

東北大の大学院国際文化研究科に所属する40代の男性助教授が女子大学院生にセクハラ(性的嫌がらせ)をしたとして、同研究科教授会は助教授を「懲戒相当」とする処分案を承認した。全学の懲戒委員会に報告し、4月にも停職や解雇などの処分が決定する。

研究科が設けた調査委の報告書などによると、助教授は院生の指導教官で、性的関係があったが、院生が2人の関係について外部に相談しようとしたところ、「指導教官をおりる」などと圧力をかけるような発言があった。

助教授は男女関係を持ったことやセクハラを全面的に否定しているという。

院生の訴えを受けて教員4人による調査委を設置したが、一部委員が「冤罪(えんざい)だ」と周囲に漏らすなどしたため、全学のセクハラ防止対策委が「公平性、客観性確保が不十分」と勧告して委員3人が交代。弁護士を加えた新調査委が調査してセクハラと認定した。

23日夜の教授会では「懲戒」に賛成する意見が多数を占めた。同研究科でセクハラによる処分者が出るのは、2000年に懲戒免職された助教授(当時)に続き2人目。

東北大学 東北大大学院生が自殺…博士論文、2年連続受け取り拒否され

2009年5月13日 読売新聞

東北大は13日、大学院理学研究科で教員の指導に過失があり、担当していた大学院生の自殺につながったとする内部調査結果を公表した。

大学院生は2年続けての教員による博士論文の受け取り拒否などで修了できなかった。同大は懲戒委員会で処分を検討しているが、この教員は今月に入り辞職した。

同大によると、自殺したのは理学研究科で生物関係の研究をしていた博士課程の男性大学院生(当時29歳)。大学院生は昨年8月、研究のデータ集めをした滋賀県内で自殺した。

遺書には指導法への不満などはなかったが、翌月、両親から男性准教授(52)の指導に問題があったのではとの指摘を受け、内部調査委員会を設置していた。

大学院生は2007年12月、博士論文の草稿を事前提出したが、准教授は大学院生と十分に議論せず、受け取りを拒否。准教授は06年11月ごろにも、論文提出を延期するように指示しており、大学院生は2年連続で博士号の取得に失敗した。

調査は、残された論文草稿や実験データを見る限り、大学院生の研究は博士論文としての水準に到達していたと判断。准教授が、具体的な指示を与えず、適切な指導を行わなかった結果、大学院生は学位取得や将来展望に希望を抱けなくなり、自殺に至ったと結論づけた。

准教授は、08年1月に科学誌から大学院生の論文が掲載を拒否され、書き直しが必要になった際も、適切な指導を行わなかった。

准教授は調査に対し「論文提出の直前までデータ整理に追われており、時間がかかると判断したが、指導に不適切な点があった」と話したという。

東北大学 東北大院生、アカハラ苦情申し立て 部局で門前払い後認定

2012年3月15日 河北新報

東北大大学院教育学研究科の男子大学院生が申し立てたアカデミックハラスメント(アカハラ)の苦情に対し、同研究科の相談窓口が「門前払い」した後に大学が認定し、同研究科の男性教員を厳重注意処分としていたことが14日、分かった。

東北大は学内のハラスメントについて、研究科・学部ごとの「部局」と、大学全体を対象とする「全学」の2種類の相談窓口を設けている。今回のケースは、部局が身内の教員をかばったと受け止められかねず、相談機関としての中立性に疑問の声が出そうだ。

関係者によると、院生は教育学部4年生だった2009年3月、卒論審査会などで男性教員に脅迫的な言動を含む不当な対応をされたとして、部局窓口に相談した。1週間後、「部局としては何もできない」と回答があった。

院生が同年11月、全学の窓口に相談したところ、大学側は10年6月、「卒論審査会で不適切な発言があった」と認定し、男性教員を文書による厳重注意処分とした。

部局窓口は研究科や学部の内部事情に通じた職員が対応する。問題が内々に処理されるため、全学窓口に比べて密室性が高い。

東北大人事課は「個別事案には答えられない」としつつ、「部局には特有の事情もあって、窓口を設けているが、大学本部に(情報が)上がってこない面はある。同じ案件で何度も相談しなければならないような状況があれば、好ましくない」と話している。

NPO法人「アカデミック・ハラスメントをなくすネットワーク」(大阪市)代表理事の御輿(おごし)久美子奈良県立医大特任教授は「学生や院生にきめ細かい対応が期待されている部局の判断としては、疑問を感じる。部局と全学が密に連携し、良好な就学環境の確保に努めなければ、アカハラ問題の解決にはつながらない」と指摘している。

河北新報社は1月、男性教員への処分に関する文書を情報公開請求したが、東北大は2月下旬、文書の存否も回答しない不開示決定をした。

アカデミックハラスメント(アカハラ)情報募集中

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